ヨーロッパの近世以降の時代変化と、香りの文化の移り変わりを
見てみましょう。
17世紀に入ると、化学療法が使用され始め、これまでの薬草を
利用した医療は、医師会がこちらを支持した為、
勢いが無くなっていきました。
18~19世紀には近代科学が発展し、ヨーロッパの植物療法は、
20世紀まで陰を潜めてしまったようです
☆ハーブ文化の発展(16世紀~19世紀初め)
十字軍遠征の後、ヨーロッパでは勢力拡大の為、いろいろな国が
新しい土地を求めはじめました。(大航海時代)。
新大陸では香辛料や香料が発見され、コショウ等は
その当時は非常に高価なものでした。
1500年代には、新大陸への移住者が
薬用植物に対する学問を伝えていきました。
①ジョン・ジェラード(イギリスのハーバリスト)
ロンドンのホルボーンに薬草園を開き、
「本草あるいは一般の植物誌」を著しました。
②ジョン・パーキンソン(イギリスのハーバリスト)
イギリス王朝チャールズⅠ世に仕え、
イギリスでは始めての園芸植物図鑑
「広範囲の本草学書」を著しました。
③ニコラス・カルペッパー(イギリスの医師・ハーバリスト)
「the English Physicians」を著しました。
科学合成物質を使用する医師たちを批判し、
「自らの健康は自ら守るべし」と主張、医療を人々の
身近なものにしようとしました。
占星術の知識もありました。
*16世紀~17世紀にはイタリアやフランスで
柑橘系から香料を作りました。
*ヨーロッパ貴族の間では香りつき皮手袋が大流行しました。
皮作りの町フランスのプロバンス地方の
グラース近郊では、現在でも香水生産世界一です。
香水は安価な香水ビンも作られ
一般階級にも広がっていきました。
*この頃の香水はハーブ採取の精油が原料でした。
合成香料は19世紀末から作られるようになりました。
⑤フェミニス(イタリアの理髪師)
17世紀末、ドイツのケルンに移住し「オーアドミラブル」
すばらしい水を作りました。
これは「ケルンの水」最古の香水と言われています。
【ケルンの水】
高純度のアルコールにハーブを加えたもので、
胃薬や香水としても使えました。
後にフランス語に読み替えられオーデコロンとなります。

